小児喘息の治療について

ぜんそく診療は私のライフワークでもあり、小児ぜんそくの治療についてもお役に立ちたいと思います。
小児喘息のガイドラインは年々変化し、成人で行われてきた吸入療法が主体になってきています。
当院では、3歳までは内服を主体に、ネブライザー治療を不安定期に追加しています。ネブライザーの貸し出しもおこなっています。
4歳からは、スペーサー(吸入薬を噴射する筒)を利用した「予防薬の吸入」と、発作時の「発作止めの吸入」を組み合わせて治療しています。
頻回に発作がある子は、ピークフローメーターによる自己管理も取り入れています。


「喘息は慢性のアレルギー性炎症です」


「ぜんそくのおお元をなおしましょう」

白血球数とCRPがすぐに測れます。

昨年11月より、血液の白血球数と、CRP(炎症反応値)が5分で測定できる機械を導入しました。
小さいお子さんは採血しなくても、細い針を刺してしぼり出す方法でも測定が可能です。
白血球は細菌感染で上昇しやすく、ウイルス感染との区別や、抗生剤が必要かどうかの判断材料となります。
CRP(炎症反応)は、病気の重症度の判定基準であり、乳幼児でもCRPが上昇している時は、中等症以上として注意深く治療していきます。
お子さんに採血などの負担がかかることは残念ですが、重症化の早期診断やより正確な診断の重要な根拠となりますので、必要な場合はご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。